価格設定「コシヒカリ以上」に つや姫」ブランド化戦略で明確化

県産米新品種「つや姫」の2011年度から3年間を見据えたブランド化推進戦略がまとまった。高品質・良食味で高い評価を得た昨年秋のデビューを踏まえ、2年目以降は全国定着に向けた取り組みを強化。「コシヒカリ以上の価格ポジション」など明確な目標を掲げた。
農業団体や卸業者、米穀専門店の代表らで組織する「山形つや姫ブランド化戦略推進本部」(本部長・吉村美栄子知事)の意見を集約。「日本を代表するブランド米としての評価を確立し、全国に定着させる」ことを戦略全体の目標にした。
販売価格の目標を「コシヒカリ以上」と明確に打ち出したのが大きな特徴。百貨店や米穀専門店での取り扱いを推進し、高価格での販売を戦略的に展開する。県内各産地での高付加価値の「つや姫」生産に向けた取り組みを認めることを盛り込んだ。県産米ブランド推進課の武田一夫課長は「10年産つや姫は価格面でも高い評価を得ることができた。これまで価格目標をはっきりと示していなかったが、今回の推進戦略では一歩踏み込んだ内容になった」と説明する。
2011年05月15日 山形新聞より抜粋