つや姫やサクランボの品質、収量低下防ぐ 県が対策会議、指導徹底を確認
県や農業団体の担当者らによる「暴風および融雪遅延・雪害対策会議」が9日、県庁で開かれ、春作業の遅れに伴う今後の技術指導について協議した。今秋デビュー3年目を迎える県産水稲品種「つや姫」や基幹農作物サクランボを中心に品質、収量の低下がないよう指導徹底する方針を確認した。
当面の水稲栽培での最優先課題は育苗環境の確保。育苗ハウスの復旧が遅れる場合は、発芽を遅らせ種まきの日程を見直すなどの対応が求められる。庄内地方では苗作りが不要な直播(じかまき)を実践するコメ農家も少なくないため、今回の暴風被害を契機に準備を進める人もいると言う。
今冬の記録的な豪雪に伴う融雪遅延対策は、引き続き雪解けが遅れた圃場を中心に積極的な融雪に当たるよう現場に指導する。水稲は特に「つや姫」などおくて品種の登熟温度を確保するため、優先的な移植作業を促す。果樹については休眠期防除の速やかな実施などを呼び掛ける。
2012年04月10日 山形新聞