鶴岡・湯田川で種もみの芽出し作業

温泉の余り湯を利用して稲の種もみを発芽させる芽出し作業が、今月に入り、鶴岡市湯田川で連日行われている。

JA鶴岡が毎年実施。湯田川温泉の廃湯が流れ込む8カ所の水路を使い、湯温を32~33度に保ち、10キロほどの種もみを入れた麻袋を12時間浸す。その後、水路上に渡した板に引き揚げ、むしろで巻くようにして12時間ほど蒸し、発芽を促す。

庄内全域と新潟県村上市の農家から「はえぬき」や「コシヒカリ」「つや姫」「ひとめぼれ」などの種もみが持ち込まれており、発芽したものは各農家が育苗する。今年も例年並みの208トンほどが搬入される見込み。15人前後で作業に当たっており、今月末まで続けられる。
2012年04月09日 山形新聞