「さらなる精進」誓う 奥田さん、大場組、佐々木監督に「山新3P賞」

地域の平和(ピース)、繁栄(プロスペリティー)、進歩(プログレス)に尽力した個人・団体を顕彰する「第55回山新3P賞」(提唱・山形新聞、山形放送)の表彰式が1日、山形市の山形グランドホテルで行われ、平和賞の奥田政行さん(鶴岡市)、繁栄賞の大場組(最上町)、進歩賞の佐々木則夫さん(尾花沢市出身)をたたえた。

奥田さんは地域の伝統野菜や県産米「つや姫」など山形の食材の魅力を国内外に発信。大場組は建設業を営む傍ら、耕作放棄地などを有効活用して農業の6次産業化を推進。佐々木さんはサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」監督としてチームを率い、ワールドカップ(W杯)ドイツ大会でアジア勢初の優勝を成し遂げた。

表彰式では主催者を代表し黒沢洋介山形新聞社長が「今年は初めて特別講演会を企画したが、多くの申し込みがあり、地元の関心、期待の大きさが分かる。受賞者には今後ますますの活躍を期待したい」とあいさつ。奥田さん、大場組の大場利秋社長、佐々木さんに、黒沢社長が表彰状と副賞を、園部稔山形放送社長が峯田義郎東北芸術工科大大学院教授制作のブロンズ像を手渡した。

来賓の吉村美栄子知事と、榎本政規鶴岡、高橋重美最上、加藤国洋尾花沢の各市町長が「受賞者のさらなる飛躍が県や国の元気再生の推進力になることを確信している」などと祝辞を贈った。受賞者を代表し、大場社長が「栄えある賞を頂き光栄に思う。これを契機にそれぞれの分野で精進し、山新3P賞の名に恥じない活動を続けていく」と謝辞を述べた。
2012年02月01日 山形新聞