つや姫、ポストコシヒカリに
島根県は、ポストコシヒカリとして期待するコメの新品種「つや姫」を、県の奨励品種として採用する方針を固めた。最近3年間の実証栽培に基づく収量の安定性などを踏まえた。2012年度から農家に種もみの供給を始め、当面は平野部の作付面積の約1割に当たる300ヘクタールで生産態勢を整える。
近年、猛暑の影響で出雲市など平野部を中心にコシヒカリの生育状況が悪化したことを受け、県は暑さに強いつや姫を導入する準備を始めた。11年度は農業技術センター(出雲市)のほ場を含む県内約2ヘクタールで実証栽培を進め、収穫後は県民を対象にした試食会も重ねてきた。
13日には、同センターで農協や消費者団体の代表たち50人を集め「温暖化対応水稲新品種導入対策プロジェクト会議」を開いた。コシヒカリに比べ収量が多く、米粒の見た目が良い上、味も同程度との調査結果を公表。奨励品種として、今月下旬に開く県の審査会に諮ることを決めた。
2012/01/15 中国新聞