県が若者キャラバン拡充を計画 来年度、2000万円を予算要求
県は2012年度、地域課題の解決に率先して取り組む人材を育成する「若者キャラバン事業」の拡充を計画している。10年度から行ってきた愛知県での県産品PRに加え、東日本大震災被災地でのボランティアや海外研修を想定しており、さらに幅広い層が地域コミュニティーへの関心を高める仕掛けをつくる考え。県子育て推進部では2000万円を予算要求した。
要求段階では新たに、研修を含めた被災地での1泊2日程度のボランティアの実施と、海外でボランティアや研修に取り組む若者グループの支援を盛り込んだ。海外に渡って活動に取り組むグループへの支援では、グループが企画した活動内容に対する経費の一部助成を想定。被災地や海外での経験を通し、あらためて自分の地域を考えてほしいという狙い。
10、11年度は「やまがた若者キャラバン隊」と称し、それぞれ40人の若者が4泊5日で愛知県への洋上研修と「つや姫」などの県産品PRを行ってきた。キャラバンを機に、参加者の中では全国規模のイベントで県産品をPRするブースを出店するような活動も見られるようになったという。
ただ、同事業では参加人数が限定され、長期にわたる事前研修もあるため、担当の県青少年・男女共同参画課は「参加しやすい企画を設け、より多くの若い人たちが、地域コミュニティーの大切さや地域課題に気付くきっかけをつくりたい」としている。
2011年12月11日 山形新聞