「つや姫」 高級米バトル 王者コシヒカリに挑む新顔2銘柄
山形県産「つや姫」と北海道産「ゆめぴりか」。この秋、新米のコマーシャル(CM)をテレビで見た人も多いはず。女性知事がトップセールスで火花を散らしていることでも話題を集めている。食味ランキングで最高ランクを獲得した両銘柄は、ともに「日本一のブランド米」という高い目標を掲げている。コメ市場で圧倒的な存在感を示すコシヒカリへの挑戦権をかけた争いが始まった。
両銘柄のうち、一足先に昨年、全国で本格販売されたのが山形県が12年の年月をかけて開発したつや姫だ。グルタミン酸などのうまみ成分が多く含まれ、炊いたときの光沢や白さが特長だ。日本穀物検定協会(東京・中央)の食味ランキングで最上位の「特A」を獲得。同県は栽培地域や農家を限定し、成分基準をクリアした商品しか、つや姫としての流通を認めていない。昨年はほぼ半年で売り切れ、小売店には追加注文が相次いだ。今年は3割増の1万6000トンを出荷する。
日本経済新聞 2011/11/24