「食の甲子園」で山辺高校が日本一に(山形県)
食の甲子園決勝大会には全国のブロック予選を勝ち抜いた6校と県予選を通過した東根工業と山辺高校のあわせて8校が出場した。
実技審査では各校とも野菜や海産物など地域の自慢の食材を使い独創的なアイデアで調理を進めた。
東根工業のこだわりはおにぎり。つや姫の色づけには紅花を使った。料理のタイトルは「山形元気膳」東根名物の焼き麩を詰めたカツや納豆汁を地元の旧家に伝わるお膳に盛り付けた。
山辺高校チーム。お浸しの赤根ほうれんそうやすり身にして揚げ物に使った鯉は、地元の生産者に直接取材を重ねながら調理法を考えた。自慢の肉団子は、伝統野菜の悪戸いもと地元の舞米豚が材料だ。
審査にあたった料理研究家やプロの料理人たちは、高校生の手際のよさや豊富なアイディアに感心している様子だった。審査の結果全国一位・最優秀賞にあたる県知事賞には山辺高校の「和~山形食文化の輪~」が選ばれた。
メンバーは食物科の3年生3人だ。長く受け継がれてきた地域の食文化が少しずつ失われていく中で高校生たちの地域への思いが光の輪に浮かび上がった。
11月28日 山形放送