これから毎日「つや姫ご飯」
三川町は1日から、町内の小中学校計4校の学校給食で、町内産の新米「つや姫」の提供を始めた。初年度として来年3月まで、週4日の米飯給食でつや姫を使用する。県学校給食会によると、単発の給食ではなく、一定期間連続してつや姫を給食で提供する取り組みは、同日から始まった河北町とともに県内初めて。
県の新しいブランド米として注目を集めるつや姫を子供たちに味わってもらうとともに、町内の基幹産業である農業について理解と関心を深めてもらおうと、町独自の三川産米飯給食支援事業として初めて実施。これまで使用していたはえぬきより割高になる食材購入費の差額を、町と庄内たがわ農協が連携して補助する仕組み。横山、押切、東郷の3小学校と三川中の計4校で実施する。
つや姫給食初日となった1日、東郷小学校(池田幹夫校長、児童113人)では、ランチルームで記念行事。鈴木孝純教育長が「米という字はお百姓さんが八十八の苦労をして育てたことを表す。命を頂く感謝の気持ちを」、生産者代表で町有機米栽培者協議会会長の大瀧慶一さん(東沼)が「おいしいものは心を豊かにし、体を元気にする。つや姫を食べて元気に育って」とそれぞれ子供たちに語り掛けた。
代表児童の掛け声でみんなで「いただきます」。この日の献立はつや姫ごはんとサケのみそマヨ焼き、野菜炒め、サトイモなどが入った「のっぺい汁」。6年生の伊藤龍乃介君は「いつものご飯よりもちもちして甘みがあっておいしい。これから毎日食べられるのでうれしい」と笑顔を見せていた。
2011年11月3日 庄内日報より