「つや姫」使った新作菓子 “誕生の地”鶴岡の3店が開発
県産米新品種「つや姫」誕生の地である鶴岡市藤島地域の菓子店3店が、つや姫を使った菓子の新商品を開発した。市藤島公民館で発表会が先日開かれ、関係者が試食。「藤島の新名物に」と期待を寄せている。
開発したのは十一屋(藤浪1丁目)、菓子工房ふくや(藤島)、いづみや(川尻)の3店。試食会は同地域の住民有志らでつくる「つや姫誕生のまち活性化の会」(田中寿一会長)が10日に開催し、約40人が参加した。
十一屋は、いずれもつや姫の米粉を使い、もちもちした食感の生地に粒あんを挟んだ「おむすび」と、ふわふわした食感に仕上げたどら焼き「ふぅ」の2品を開発。洋菓子が多い中、和菓子に挑戦した。
ふくやは焼き菓子5品を作った。米はぜ(ポン菓子)を入れたクッキー、さくさくとした食感のラスクのほか、メレンゲ菓子「つやポン」は、軽い食感に仕上がった。同店は「今後は生菓子にも挑戦したい」。
いづみやは5品を紹介。米粉クッキーと、いずれも米はぜを使った「つやっちょ」「フロランタン・オ・ショコラ」は「日持ちが良く、贈答用にも」。つや姫とイチジクのムースケーキなどの生菓子もある。
参加者からは「つや姫のもちもちした食感が出ていておいしい」などと好評を得ていた。田中会長は「地元からつや姫を使った商品を開発するようになったことで、製造する側だけでなく、住民の意識も変わってくるのではないか。商品PRのために、会としてもさまざまな活動を展開していきたい」と話していた。
2011年10月18日 山形新聞