「つや姫」正式に品種登録
県が育成し、国に品種登録を出願していた水稲品種「つや姫」が9日付で官報に記載、品種登録された。2009年の出願以降、仮保護とされてきたが、今回の登録で正式に種苗管理に関するさまざまな権利を県が専有することになった。
県は09年2月、期待の県産水稲新品種を「つや姫」と命名。すぐに種苗法に基づく品種登録出願を行い、同4月に公表となり、育成者である県の権利が仮保護期間に入った。県産米ブランド推進課は「種苗法に反した場合、これまでは警告措置だったが、今回の登録で違反した相手にすぐ補償金が請求できる」と説明している。育成者権の存続期間は25年間。
「つや姫」は1998年、県立農業試験場庄内支場(現在の県農業総合研究センター水田農業試験場)で人工交配の末に誕生した優良品種。「コシヒカリ」以上の良食味で高品質、倒伏しにくく育てやすいなどの品種特性を持つ。昨年秋に市場デビューし、好調な売れ行きだった。11年産つや姫は県内3200ヘクタールで作付けされている。
2011年08月09日 20:01 山形新聞より