「つや姫」安全な県産品、香港でPRへ バイヤーと出荷者が意見交換
福島第1原発事故に伴う国内の農産物や食品に対する海外での風評被害が懸念される中、県は7月下旬に香港で県産品の輸出プロモーションを展開する。現地の高級スーパーのフェアに本県産の青果物や加工食品を出品。高品質な“山形の味”を紹介するとともに安全性もPRする。県は「消費者の反応を探る機会でもあり、積極的に売り込んでいきたい」としている。
県産品の主力輸出先の香港では、県内から定期的に輸出されるつや姫やはえぬきなどのコメや、置賜産の豚肉の輸出量は原発事故後も大きな減少はなかったという。現地を視察した県の担当者は「様子を見る消費者もいるようだが、全体的に風評は収束しつつあり、輸出について大きな影響はない」とみる。
プロモーションは、現地の高級スーパー「シティ・スーパー」の「サマーデザートフェア」で展開する。アンデスメロンや小玉スイカ、キュウリ、トマトといった青果物の他、和歌山産業(東根市)のフルーツゼリーなど本県産がメーンのフェアで、29日から開かれ、試食コーナーなどを設け販促活動を展開する。
2011年07月08日 山形新聞より抜粋