食と農を問う-つや姫 真のブランド、農家が育てる|山形新聞 2009.5.3
来年秋に本格デビューする県産水稲の新品種「つや姫」を昨年、今年と作付けする農家がいる。県の委託を受け栽培する鶴岡市藤島地域の鈴木紀生さん(68)だ。「作りやすいコメ。倒れにくくて栽培しやすい。そして、何よりうまい」。お世辞でないことは、その真剣な表情で十分、伝わってくる。「せっかくのうまいコメの品種にあぐらをかいたら、本当の意味でブランド米にはならない。品種の特性を最大限に生かすコメ作りを農家がしなくては」と言葉に力を込める。コメ作りへ強いこだわりを持つ鈴木さんは、テレビのバラエティー番組などで活躍するタレントのウド鈴木さんの父親でもある。