つや姫知らない…県外で56%

県内では順調に売り上げを伸ばす「つや姫」だが、県外では、半数以上の人が「名前も知らない」と答えている事が分かった。実際に食べてもらわないと良さは伝わらないとして県は、新年度は作付けも食べてもらう機会も増やしてPRに努める方針だ。
輝くような白さとコシヒカリにも劣らない食味で注目された「つや姫」。県が把握しているところでは、大手の卸業者にはほぼ9割が売れたと見られている。取材したお店でも在庫は殆どなく売り場もかなり縮小させているというが、この人気は県内に限られた話のようだ。
県の調査によると県外の56%の人が「名前も知らない」と答えた。
県の担当者は「1回食べてもらうことが消費・購入拡大を考えた場合に有効。いろいろな所でつや姫を買ったり食べてもらうようなことを増やしたい」と語っている。
首都圏での大々的なキャンペーンや様々な形で商品化もされPRされているように思える「つや姫」。しかし、生産量は1万2500トンと全国のコメの生産量の0.1%に過ぎない。
県は新年度の生産目標として県内では1万6000トンと若干増やす方針で、宮城と大分で奨励品種に指定された。
県は「つや姫」に触れる機会が増えればPRに繋がると期待している。食べれば良さが分かる「つや姫」。焦らず地道な取り組みで県を代表する特産品へと成長して欲しいものだ。